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この本の感想・レビュー(1件)
だんだんよくなってきたかな
シリーズ三作目にしてようやく納得の出来だった(うわ、偉そうだ・笑) 今巻はシリーズ第一作目で飛び降り自殺を図って病院で意識不明だった彩夏が 意識を取り戻して戻ってくるところから始まる。 このシリーズは作者の別シリーズ(『さよならピアノソナタ』)とは違って内容がかなり重いこともあって、あまり積極的に読みたいわけではなかった。 でも、第一作を読んだ時、彩夏のその後があるのならば、ぜひ見届けたいと思った。だから、この巻を読まずにはいられなかった。 読んでみて、よかったと思う。 失ったものも、痛みもあるけれど、 それでも明日に向かってナルミたちが歩き出す感じが 希望を持てて救われた。 それとともに、今回の事件。 テツ先輩が関係している過去の高校生死亡事件を巡る真相が、 今までのような索漠とした話でなく、 アリスの謎解きの場面でグッと来てしまった。 それも、今までになくよかった。 でも、ナルミは相変わらずへたれだな。 変なところで勇気を出すくせに、 肝心なところでは勇気がない。 自分の気持ちを伝える勇気を持てない。 それがたぶん、一番大切なことなのに。 それでも、今回、少しだけ成長したのかな。 ラスト、ナルミとアリス、そして彩夏の未来に期待の持てる終わり方は これで最終回でもいいかなと思わせるものがある。 ただ、ナルミを巡るアリスと彩夏の関係にちゃんと決着着けないと、 たぶんこのお話は終われないよね(笑) ということはまだまだお話は続くという事かな。 これなら、続きを読みたいと思った。
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