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この本の感想・レビュー(7件)
青春ギッシリ
タイトルと本のデザインからロマンチックでドラマチックなストーリーを想像していたが 思った以上に熱血感溢れる青春ドラマのような作だと思った。 現代が舞台の非常に読み応えのある作。 高校三年生の男女が主役で、舞台は学校の一大イベントという限られた範囲の中だけで展開される。 序盤で登場人物のほとんどが一気に出てくるので、名前と特徴を一致させるのに苦労するが、中盤あたりからグングン話に引き込まれていって読み止め時が見つからなくなってくる。 主人公は男女共に一人ずついる形で、二人の視点が交互に入れ替わりながら読み進めていくザッピングのような展開も面白い。 作の雰囲気としては、男女の高校生の心の揺れ動きが細やかに表現されていて、一言で言えば"青春"が一冊に詰め込まれたような感じ。 舞台としては素朴なものだがそんな中で謎かけめいたものやハラハラドキドキするようなシーン、厚い友情や愛情が綴られたシーンもあって単調なものにはならず、一気にラストまで盛り上げていった流れが見事だった。 「もう一生のうちで、二度とこの場所に座って、このアングルからこの景色を眺めることなんてないんだぜ」等の台詞が個人的には印象的だった。
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懐かしい高校時代を思い出す
高校最後のイベント「歩行祭」で自分の心を見つめ、友達を思いやり、お互いを理解しようと歩き続ける青春。 誰しもが思い当たるであろう、悩みや葛藤を胸に抱えた思春期を想い出してしまうそんな物語。 秘めた想いや誰かを支えてあげたい友情を持つクラスメート達が行き交う道のりを読み進むと、自分も経験した様な懐かしさに胸が熱くなる思いです。 あぁ~「もっとちゃんと高校生やって、青春しとけば良かった!」
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まさに青春小説!
高校生たちが24時間歩くだけのお話なんだけど、 しかもこの分量(文庫本で400ページ以上)を、 途中で飽きさせずに読ませてしまう 作者の力量にまず感心した。 そのために作者が周到に用意したエピソードと 数々の配役が、なんともにくい。 基本は、貴子と融という異母兄妹の葛藤を巡る物語。 同じクラスになってもそのわだかまりから、 ほとんど没交渉だった二人が、 歩行祭の長い一日の中で、 最後にはわだかまりを解き、 お互いの存在を認め合い、 未来へと思いを馳せるようになる。 その展開は、ある程度予想された事ながら、 やっぱり清々しい。 何かのこだわりを乗り越えて、明日へと向かっていく姿は、 確かに、まぎれもない青春物語だ。 ただ、この物語はけっこう淡々としている。 題材がただ歩くだけなので仕方ないわけだけど、 そんな劇的な展開があるわけでも、 胸が熱くなる瞬間があるわけでもない。 そういう場面が作れなかったかというと、 実は、やろうと思えばで来た場面はあった。 でも、作者はあえてそういった感動主義を取らなかったんだろう。 それはそれで、静かで穏やかな清々しさをもたらしている。 これはまさに青春まっただ中の人たちが読むべき本だと思う。
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やり残したことがあると感じる青春
高校最後のイベント『歩行祭』という日常離れした環境、限界を超えた疲労感が、人を日常と違う行動へ導く。 多分、だれもがやり残したことがあると感じる青春時代を思い出させてくれ、そして暖かい気持ちにさせてくれる作品。
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登場人物の特異性はあるものの『どこにでも起きる奇跡』と言ってみたい。 大体このようなド奇跡は学校での行事、イベントに起きる。それは小説やドラマの世界だけではない。中学、高校時代に経験した人も多いはず。本作も『歩行祭』という行事でこの奇跡は起きた。奇跡というと大袈裟過ぎるが秘めた想いを解き放つのはこういう行事やイベントなんだろう。 こういうところに懐かしさや甘酸っぱさを感じるのだろう。 あと小さいながらも展開を忘れてなく、飽きさせない。それも「ある、ある」と言ったもので頷ける。20代の方が読んでみるとより一層懐かしさを感じるのではないでしょうか。 とても読み易く優しい作品でした。 『ようやくここに辿り着いた。やっとこの時が来た。その目がそう言ってた』 ここの場面がどうしても忘れられないんです。
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