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この本の感想・レビュー(3件)
なかなか面白い!
森見氏独特の文体が炸裂! しかしながら、コピーペーストはあまりいただけないと思いました。 同じ文章を4回読まされる身にもなってほしい。多少苛立ちます。 2回目以降は読み飛ばしました。 登場人物は「夜は短し~」とかぶりが多いです。 今回の新発見は、「夜は短し~」を読む限りハンサムな樋口氏が実はなすび顔だったということ(笑) 読むにあたって、というかこれはこの作品に限らず、森見氏の作品すべてに当てはまると思われますが、関西、特に京都の地理や地名を予備知識として知っておくことをお勧めします。 わたしは家は大阪、学校は京都という関西っ子ぶりなので、もともと知っていた地名やその界隈の雰囲気をイメージしながら読み、頭の中で映像として仕立て上げることさえできました。森見氏の本は基本的に描かれる風景が美しいので、そういう読み方が可能になれば、なかなか美しい京都に触れれると思います。 逆に、この本を読んでから京都に来るのも一興。夜の四条河原町界隈はまさに京都、というにしかるべき美しさがあります。そのなかをこの本の登場人物たちのように闊歩してみるのも、なかなかに面白いかもしれません。 ちなみにわたしはこの本の中では小津が好きです。二番手は樋口氏と明石さん(笑)
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自意識過剰という名のストイシズムに救いはあるか
ここにひとりの男がいる。頭脳は明晰なれど、現実世界を生き抜くにはいささか実戦不足。つまりは大学生というモラトリアム状態にある。他にとりたてて特徴なく、容姿も十人並みである。そんな彼の最大関心事は学問でもなく芸術でもなく女である。しかし彼の有り余る知性はそれをあっさり認めてしまうにはあまりに複雑である。それ故、廻りの男どもの軽佻浮薄ぶりを苦々しく思い、己をして恋路に走らせることを許さない。彼は屈折した自意識過剰という名のストイシズムの権化である。そんな彼にも運命の乙女が現れる。そう人の道を外さず真摯に生きていれば、どんな男にも運命の女(ひと)は現れる。いかにして彼は運命の女(ひと)に巡り逢えたのか。それをここで語るわけにはいかない。「成就した恋ほど語るに値しないものはない」けだし名言である。
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