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この本の感想・レビュー(1件)
右に行ったら左にも~
副題は「現代人のためのマルクス再入門」 本来の人間から観念や理想、現状といったものが離れてしまう「疎外」という見地から、経済や思想論を分かりやすく解説した本・・という風に理解しました。 「疎外」を用いて、貨幣経済の始まりから丁寧に説明してあり、専門用語も平易な比喩を用いて解説されています。 経済音痴には有り難い分かりやすさでした。 著者は、理念の独り歩きの危険性に目覚め、いわゆる古い体質の左翼から脱却しようと努めた時期もおありだそう。 古い体質の左翼の諸悪の根源とは、「自分たちだけが真理を悟ったように思い、大衆を政治意識が低いと見下す態度」であると。 また、ナショナリズムが蔓延する今だからこそ(2008年初刊)理念の為に生身の人間個人が犠牲になるような理念の暴走に警戒すべき・・というのがこの本を書かれた動機だそうです。 ちょっこりさらりと漏れ出る歴史観、政治観はもちろん左側でした。
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