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さくら荘のペットな彼女〈5〉 (電撃文庫)

鴨志田 一

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(1投票/平均:5.0)
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オレの部屋の本棚を再現してみた。 ブログにも来てくれるとうれしい
蔵書数: 363冊
主なタグ: ライトノベル

この本の感想・レビュー(1件)

Mu_1570
Mu
読んだ日: 2011/08/26
Star_onStar_onStar_onStar_onStar_on
こんな青春を送りたかった!
ライトノベルでラブコメ的展開の話は数々あるけれど、
このシリーズほど、青春の痛さや青さをちゃんと描いている作品はマレだと思う。
そしてそれこそがこの作品の最大の魅力だと思っている。
そういう意味で、今回も、あいかわらず、いい感じだった。

前巻の最後。
クリスマスイブでの美咲先輩の号泣で終わって、
そのすぐ翌日から今巻は始まっている。
とは言え、美咲と仁のことはすぐに解決できるようなことではなく、
この巻の間ずっと背後に描かれることになる。
その代わり表では、
年末年始、女性三人を連れ込んだ(笑)空太の怒濤の帰省と、
ゲームのプレゼン、妹の受験騒動、バレンタインデー、
そして卒業間近のクライマックスと、
空太のある種の奮闘が描かれている。

誰かに追いつきたいという切なる想い。
そのための高見を目指してする努力。
成果を示す場での緊張と不安。
そして認められた喜びと高揚感。
そんな空太のいくつもの心情が丁寧に描かれていて、
あいかわらず読んでてすごく惹き込まれる。
うん、いいなあ。やっぱ青春だなあ。
この真っ直ぐな想いと真っ直ぐな努力がすごくいい。

バレンタインデーの校舎の屋上。
ましろと空太のなんて初々しいこと。
ただ手を繋ぐだけのことが、こんなにも恥ずかしくてドキドキして温かくて、
そして、嬉しいなんて。
いや、青春だよなあ。
なんだかこっちまで恥ずかしくなって、でも、ニヤニヤしてしまう。

そして、クライマックス。
美咲たちの卒業間近のやっぱり(笑)校舎の屋上。
仁と空太の、なんて熱くて小っ恥ずかしいことか。
美咲と仁の、なんて痛くて苦しくて切実で……最後にホッとさせてくれることか。
ああ、もう、全てが青春だよ。
いいなあ。自分もこんな青春を送ってみたかった。
いや、ほんとに、そう思う。
うん、今巻もいい話だった。
ただ、空太とましろの漫才はちょっと少なめだったかな(笑)

物語は美咲たちの卒業で幕を下ろしそうな感じではあるけれど
空太とましろと七海の関係はどうなるのかな。
それとも、まだしばらく続いてくれるのか?
とりあえず短編集になるという次巻を楽しんで待とうと思う。




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