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五代目棟梁
ランニングとサッカーを愛する大工の棟梁です。その時々に読みたい本を読み、せっせと本棚に並べています。
蔵書数:
109冊
この本の感想・レビュー(9件)
巨大化した昆虫や甲殻類ほど怖いものは無い
でっかいザリガニが無表情に人類を襲うB級パニック怪獣モノって設定。なのに面白い! 潜水艦に逃げ惑い、限られた空間での青年自衛官と子供達の共同生活を描き、もちろんそこにはヒロインが。 陸では織田祐二とギバちゃん並の所轄とキャリアのやり取りに、自衛隊出動の難しさと機動隊とザリガニの死闘が繰り広げられる。 様々な人間模様をはらみつつ、しっかりとラブコメに着地していく物語。
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巨大ザリガニの襲撃だと?!
有川さんの自衛隊三部作の三つ目。 今回は海から人間大の巨大ザリガニの襲撃。 潜水艦の中に取り残された二人の自衛艦と子供たち。 そして陸でザリガニを阻止する機動隊の活躍。 活躍度から言うと、自衛隊と言うより機動隊物語だな。 要所要所で活躍するちょっとあぶない大人たちのキャラがかっこいい。 そして、潜水艦の中の夏木・冬原の問題児自衛官コンビと いろんな個性の子供たちがいい味出してる。 密室に閉じ込められる中での諍いや葛藤や人間関係。 そういう人間の関係を描くの、作者はうまいなあ。 そして特に男女の機微を描くのは、ほんとに上手いと思う。 夏木と望ちゃんがだんだん惹かれていって だけどそれを素直に表すことはせずに、 救出されて、そのまま終わってしまいそうになるけど、 なんちゅうか、じれったいなあと(笑) でも、絶対これで終わりじゃないだろうと思ったんだよなあ。 だから、ラスト。 ああ、そう来たかと思った。 うん。綺麗にまとまって、満足しました。 それにしても、5年間がんばった望ちゃんがいじらしい。 こういう芯の強い女の子って、有川作品の女の子の特徴だと思う。 いいよね。こういう娘(笑) さーて、次は『クジラの彼』を読むか。
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イジイジ、やきもきがたまらず・・・・・・
これで有川浩さんの自衛隊三部作の全てを読んだことになる。すっかり有川さんにはまってしまいました。読者を物語に引き込む力は天性のものか。キャラクターに魅力があり親しみやすいので読み始めるなり入りこんでしまった自分に気づく。例によって初々しいというか、イジイジとじれったいというか、有川さんお得意のやきもきした恋もこの小説の魅力です。
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前半と後半で印象が全然違う作品
レビューも何も見ず、図書館で題名と表紙だけ見て貸りました。先入観も一切なく最初のページをめくったら・・・ あらヤダ、なんだか難しい単語やお堅い組織の名前がバンバン出てくるじゃありませんか。 登場人物も多いし、みんな警部とか参事官とか~三尉とかいう肩書がついてるし。どこからどうみても男くさい。そして文体も堅い感じがしたからてっきり著者は男性だと勝手に思ってました。 始まって数ページで急に「ええ~!?あり得ない!」という展開に。突然飛び出してきたあまりにも突飛な設定には正直ちょっと引きました。 はじめからこういうストーリーだってわかってたら絶対に読まなかったと思います。 でもその突拍子もない設定で始まった話がどうまとまっていき、どうやって終わるかが気になったのでもう少し読んでみようかなと思いました。 警察、機動隊、自衛隊、難しい専門用語に説明文が加わり、前半は読み進めていくのがやっとだったけど、次第に色濃くなる人間模様やどんどん変化していくストーリーに引き込まれていきました。 作中に出てくる嫌われ者の少年は表現しがたいほどの憎らしさだったし、核となる二人の自衛官の対照的な性格、人情味あふれる人間模様。そして後半にはまさかのラブストーリーまで! まさに一粒で何度もおいしい作品でした。 後半は緊迫した早い展開とラブストーリーの結末が気になり一気に読破しましたが、あとがきを読んでまたまたびっくり。主婦の方だったんですね! 軍事マニアの方、男性にはたまらない作品かもしれないですね。 なんやかんやと読んでいき、読後は爽やか。読んで損はないと思います。 たまには普段手を出さないタイプの作品を読むのも新鮮でいいですね。
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怪獣モノとしても潜水艦モノとしても(ほとんど潜らないけど)成長モノとしても、自衛隊・警察モノとしても佳品。あ、恋愛モノでもあるのか。政治的皮肉も軍事マニア的味付けも福井氏よりは薄味で、逆に万人向け、食べごろになっている。怪獣モノ、宇宙人侵略モノってなにかっていうとすぐ自衛隊が(近未来とかなら地球防衛軍だったりするけど)出動しちゃったりするけど、現実だとそうはいかないよね。自衛隊出動のためには在日米軍やら武器を所持するか否かやらあるいは武器を使用するか否かやら、そういういわゆる政治的なあれやこれやを政治家が解決していかなきゃならないわけだし。そこらへんは田中芳樹ほど皮肉を効かせずに、うまく描いているなぁと。 またキャラクター設定がいい。夏冬コンビ他、大人たちがいい。艦長をはじめ自衛隊の方々、明石警部をはじめ警備隊の方々および烏丸警視正。自分のできること、やるべきことをわきまえていることってホント重要だよなぁ。それに対してマスコミは類型的に「浅い」わけだけど、そこらへんの対比もいいんだね。母たちとかも。 子供たちも、艦内にいる間に成長していて、ありがちな感じだけどそこがいい。 最初レガリスが人々を襲ってくるのでグロテスク(スプラッタ)な表現はあるけど、人体損傷的グロよりもザリガニ集団の方が怖いな… これはぜひ「買い」の一冊!
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