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名著講義

藤原 正彦

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こんな授業を受けてみたい
2012/04/27
週に一冊「文庫本を読み続ける根性」と
「文庫本を買い続ける経済力」が
この講義を受講する条件らしい

明治から昭和にかけての名著を
講義での質疑や会話から読み解くというやり方は
想像以上に斬新である

学生たちにも貴重な体験だったはずの名著を
もう一度読み返したい気持ちになった
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気分上々

森 絵都

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森絵都は変わり続ける
2012/04/28
いい話の書き手として躍進を続けた著者が
「変わったな」と思わせたのは
「この女」あたりであったが
それ以前からもちろん萌芽はあった

この短編集だって結構長い期間の短編を
うまく構成して読ませてくれる
いい人ばかりではないし、
くじけることだって多い
歳を重ねてわかってきたことが
作品に投影されて奥行きを創りだしている

もちろんそれは読み手にも要求されることだ
一定の経験を経なければ
この小説のおもしろさはわからないだろう
変わり続ける作品がこれからも楽しみだ
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クリエイターのための3行レシピ レイアウトデザイン Illustrator&Photoshop

柘植 ヒロポン

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とてもいい
2012/04/27
デザインの教科書は何冊も読んだけれど
こんなにスッキリと「いいデザイン」で
構成された本も少ない

プロのデザイナーでなくても
自分でデザインする機会は増えている
基本を知っているだけで
デザインはぐっと良くなるという見本が
ここにある
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図説オタクのリアル―統計からみる毒男の人生設計

安田 誠

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あまりにリアル
2012/04/27
オタクでなくても身につまされる統計が
これでもかこれでもかと襲いかかってくる
だけど考えれば、たかが数字である
数字は数字に過ぎず
他人と比べて自分を見ている限りは
浮かばれない、ということだ

意外な数字もいくつか並ぶ
眺めているだけでもオモシロイ
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ぽろぽろドール

豊島 ミホ

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無条件の応援
2012/04/27
悪く云えば「イタイ小説」である
それはある意味豊島ミホが背負った運命でもある
その痛みは
同じく読む者の胸に刺さるからイタイのであって
彼女自身の痛さとシンクロしてしまうのだ

無理に感情をそこから引き剥がそうとすると
痛みはさらに強い痛みとなって身体を蝕む

だからまるで自分の分身のように
彼女を応援してしまうのだ
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人類大移動 アフリカからイースター島へ (朝日選書)

著者なし

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あらゆる角度から
2012/04/06
現人類がアフリカに誕生してから
どのように広がり、なぜ生き残り
その理由として考えられるものには何があるか
そういう疑問の多くが、ここでは語られている
もちろん現時点で「わからないものはわからない」
「これは推量である」という但し書きも付されている
道具の問題、食料の問題、他の動物との比較
地球環境の変化など多くの資料からたどりつく結論は
実にスリリングだ
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廃墟本3 ~The Ruins Book3~

中田 薫/中筋 純

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なぜ惹かれるのか
2012/04/06
なぜ廃墟に惹かれるのか、やっとわかった
自分の町全体が、ゆっくりと廃墟になりつつあるからだ
解釈の問題もあるだろうが、自分自身も廃墟になりつつある
老人の割合の多い街は、ゆっくりと朽ちていく
その無残さを見事なまでにまっすぐに表現しているから
こうした廃墟本を手にしてしまうのだ
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第五番

久坂部 羊

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ふむふむ
2012/04/06
久坂部氏の著書は全部読んできた
デヴュー作「廃用身」には衝撃を受けた
「破裂」「無痛」にも唸らされた
もちろん本作も期待して、じっくりととりかかった
新種のカポジ肉腫という恐怖と
刑法第三十九条に守られた殺人者と彼を利用する者たち
というふたつの物語が並走する

だがどうにもすっきりしないのは
新種カポジ肉腫を最初に診断した医師が
自らも冒されていく恐怖が
なかなかすっきりと伝わってこないことだ
周囲やマスコミの恐怖も同じである
未知のものへの惧れはもっとヒステリックではないか、
と私は思う

もうひとつの物語の主人公である殺人男の不気味さ
感情の揺らめきも、なんだか納得がいかない
彼を利用したがる美貌の日本画家の逸脱ぶりが
見事な分だけ、肝心の男の焦点がぼやける

もちろんそれは「久坂部氏の作品にしては」という但し書きつきで
物語としてのレヴェルは一級品である
一時ほどでの勢いではないにせよ海堂氏のものや
帚木蓬生氏のように現役医師でありながら
小説を書き続けるというのは実にハードだと思う
しかし、それでも書き続けてほしいひとりであることは
まちがいない
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サッカー「観戦力」が高まる

清水 英斗

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最高の教科書
2012/03/22
サッカーのシステム、というものがいまいち理解できずに
知ったかぶりをしていた自分が恥ずかしくなる
著者は若いながらも、その難解なシステムを
一つ一つ解きほぐし、具体例をあげながら説明してくれる
著者の好き嫌い、それぞれのチームの監督の考え
その時のチーム状態、システムそのものの流行など
極めて明快である
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われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る

米長 邦雄

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圧倒的なおもしろさ
2012/03/22
コンピュータ将棋が近年ますます強くなっていることは仄聞していた
だが米長永世棋聖が実際に対戦し負けた、ということは知らずにいた
清水女流名人(当時)が敗戦したことは読んだ記憶があるのにだ
本書は、米長氏がいかにコンピュータ将棋に挑むために
準備し、配慮し、自分の力を冷徹に見つめたか、という記録である
しかしそこはやはり、米長氏だ
笑いをちりばめながら書いてはいるものの
悔しさをにじませているところが、いい
今後の展望や詳細な棋譜と解説は
部分的にはわからないけれども、おもしろさが削がれることはない

個人的には佐藤康光九段に対戦を促す場面に抱腹した
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